二流小説家
デイヴィッド・ゴードン
ハヤカワ・ポケットミステリー(もしくはハヤカワ・ミステリ文庫)
主人公の『ハリー・ブロック』は売れない作家である。そんなハリーのもとに、残忍な手口で四人の女性を殺害したとして死刑判決を受けた連続殺人犯『ダリアン・クレイ』から手紙が届く。死刑執行を目前にしたダリアンが事件の全貌を語る本の執筆を依頼してきたのだ。世間を震撼させた殺人鬼の告白本!となればベストセラー間違いなし。だが刑務所に面会に赴いたハリーは思いもかけぬ条件を突きつけられる・・・
本作の面白いところはアメリカの小説なのに、どこか日本のライトノベルのような感覚があるところです。
たとえば、主人公のハリーは冴えない中年の作家ですが、そのビジネスパートナーが女子高生なんです。しかも何となくその女子高生に気に入られているっぽい。もしくはその他の登場人物としてツンデレな秘書官とが出てきたりする。
ね、なんか日本のライトノベル(もしくは漫画とかアニメ)のような設定ですよね。
もちろんストーリー自体非常に面白くスリリングで、スピーディーに展開していきます。
結構なボリュームのある内容ですが、読み始めると次の展開が気になり、結局読み切ってしまう、というくらい話に引き込まれます。
ですので、出来たら時間のある時に読まれることをお勧めします。たぶん寝不足になっちゃいますからね。
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