おすすめスポーツ漫画 10選

漫画

最近のスポーツ漫画は練習等で科学的なトレーニングが導入されていて、昔のような根性や才能だけで勝ち進んでいくという展開では無くなってきているように感じます。

もちろん各キャラクターの個性や才能の表現はあり、また努力を通して才能が開花していく過程を追体験できるなど、昔からあるスポーツ漫画の良いところは残されたままです。

そんな、努力・友情・勝利の物語で私がおすすめする10選をご紹介させていただきます。

それでは行きましょう!

 

1、ハイキュー‼ 古舘春一 集英社(週刊少年ジャンプ)

熱い展開が好きな人は全員読むべし!

宮城県烏野高校バレーボール部が日本一を目指す、バレーボール漫画。

本作の魅力はなんといっても主人公の『日向翔陽』。バレーボールの技術はまだまだ未熟だけれども、底なしの体力とバレーボールに対する情熱は誰にも負けない。
身長の高い選手が有利なバレーボールにおいて、日向は小さいという圧倒的なハンデを背負っています。かつバレーボールの環境に恵まれなかったゆえの、技術力不足というハンデもあります。それでいながら、類まれなる運動能力とジャンプ力で他の選手と同等かそれ以上の活躍を見せます。

日向の才能(ジャンプ力や運動神経)が発揮されるシーンはもちろん、練習や試合を通して足りていなかった技術や経験が改善していくシーンも、読んでいてテンションが上がります。

他にも、不遇の天才セッターや、どこか冷めている頭脳派ミドルブロッカー、過去にトラウマを抱えるエース、みんなを支えるキャプテンなどなど、魅力的なキャラクターが満載です。

一言でいえばバレーボール版スラムダンク。(スラムダンクを知らない人は5位に登場します。)

そのほかにも各学校ごとに戦い方のコンセプトが違ったり、それにともなう戦略・戦術など特徴が出ています。

バレーボール初心者にも分かりやすいように、登場キャラクターにバレーボール初心者を登場させ、経験者や詳しい人から解説してもらうシーンを多数盛り込むので、バレーボールを知らない人でも、自然とルールなどが理解できるように工夫されています。

また名言も多く読んでいてポジティブになれる漫画といえます。

 

2、ベイビーステップ 勝木光 講談社(週刊少年マガジン)

高校を舞台にした論理的テニス漫画。

主人公の『エーちゃん』こと丸尾栄一郎は、15歳の高校1年生。成績は小学校の時からずっとオールAの超優等生。エーちゃんノートと呼ばれる参考書以上の完璧なノートを作成するくらい、超真面目で成績優秀。
そんなエーちゃんであったが、ひょんなことから、隣りのクラスの同級生の美少女『鷹崎奈津』にノートを貸すことになる。そのノートの完璧さから完全に変人扱いされてしまうのだが。

エーちゃんは高校生になってから、運動不足解消のため運動を始めようと思っていた。親からの薦め(というか命令)により近所のテニススクールに見学に行くことになる。そこで見たのはテニスに打ち込む『鷹崎奈津』であった。見学だけのつもりだったのに、成り行き上練習に参加することになり、自身の体力の無さを痛感してしまう。そして奈津に問われるのである「何をしている時が一番たのしいの?」と。プロテニスプレーヤーを目指しているという奈津の言葉に驚き、そして自分自身の将来に疑問を抱くようになるエーちゃん。
はたしてエーちゃんの将来はどうなっていくのか・・・?

というのが冒頭の展開です。

エーちゃんもテニスの魅力にハマっていくわけですが、ノートを使った分析スタイルや、もともとの真面目さからのストイックな練習、論理的な思考など、従来のスポコンものとは一線を画すキャラクターになります。

初心者というハンデがありながらも、持ち前の頭脳と真面目さでどんどん成長していく部分はとてもわくわくしながら読むことができます。

何かを始めようとしている人におすすめの作品です。

3、おおきく振りかぶって ひぐちアサ 講談社(月刊アフタヌーン)

埼玉県が舞台の高校野球漫画。創部1年目の野球部は全員が1年生というちょっと変わった学校です。

本作はストーリーや登場人物もさることながら、『最新のスポーツ科学』が盛り込まれていることが特徴的です。要所要所でスポーツ心理学や栄養学、スポーツ医学などを取り入れながら、メンタルトレーニング、体づくり、けがをしないトレーニングなどをしていく様子が描かれています。
それは練習中はもちろん、練習後のミーティングや、食事のシーンでもです。

さらには試合中の監督同士の駆け引きや指示(サイン)の応酬など、選手以外にもスポットを当てながら、試合も進行したりします。

もちろん話しの中心は選手になりますので、登場キャラクターも個性的になります。

自分に自信がないのに投げるのが大好きなピッチャー『三橋』、理論派のキャッチャー『阿部』、才能の塊『田島』、パワーなら上級生にも負けないがまだまだ粗削りな『花井』などなど。もちろん運動が得意なやつだけが集まってきているわけではなく、それほど得意でもないけど野球が好きという部員もいるところがリアリティーを増します。

監督が女性というのも現代的です。

そして始まる夏の大会。はたして彼らはどこまで勝ち進むことができるのでしょうか?
新しい野球の面白さを伝える青春野球漫画、今ここにプレイボール!

 

4、ジャイアントキリング  ツジトモ  綱本将也(原案)

監督が主人公という異色のサッカー漫画。

主人公の『達海猛』は元プロサッカー選手で、現在は引退をして監督をしている35歳。
選手時代は海外でもプレー経験があり、視野の広さと華麗なプレーで観客を魅了していた。
しかしケガが原因で選手を引退。そして現在しているのが監督となる。

本作はサッカー漫画ながら、主人公が監督という、ちょっと変わった作品です。
メインとなるのは日本のプロサッカーリーグ。ETU(East Tokyo United)という東京が本拠地のクラブチームの監督に達海が就任することで物語は大きく動き出す。
ETUはかつて達海が所属していたチームであり、現在は1部リーグにはいるものの毎年残留争いをしている弱小チームになっていた。

就任当初は選手との溝などがあり、なかなか勝つことができいでいた。
はたして達海はどうするのか?優勝することはできるのだろうか?

本作はの主人公は監督である『達海猛』ですが、『椿大介』というプレーヤーとしての主人公もいます。むしろ『椿大介』の成長物語であるといってもいいくらい、椿の成長が楽しみな漫画でもあります。
もちろん、他にも一癖も二癖もあるキャラクターがたくさん登場するので、いろいろなキャラクターの成長が楽しめる漫画になっています。

ちなみに「お前の中のジャイアントキリングをおこせ」は名言中の名言です。

 

5、スラムダンク 井上雄彦 集英社(週刊少年ジャンプ)

バスケ漫画の金字塔。不滅のバスケ漫画。

もはや説明不要なのでは?と思ってしまうくらい、おそらく皆さん知っているのではないでしょうか?

それでもスポーツ漫画といえば、これを挙げないわけには行かないのが、そう『スラムダンク』です。

主人公は湘北高校1年『桜木花道』。赤い髪がトレードマークので周りのヤンキーからは恐れられている。身長が高く、体格も良い。その体格を見て「バスケが好きか」を聞いてきた同級生『赤木晴子』に一目ぼれする。バスケ経験が無いにもかかわらず、晴子のすすめでバスケ部に入部して・・・。

桜木は最初、赤木に勝負を挑みますが、もちろん手も足も出ず。しかし桜木は持前の運動神経を活かしてのディフェンスで才能の片鱗を見せます。

(こういった才能の見せ方が上手い。今後の期待感を高めますよね。)

とまあ、こんな感じが冒頭になります。その後数々のドラマが待ち受けており、数々の名キャラクターも登場します。

まずは『ゴリ』。チームのキャプテンで、ゴリラのような風貌からついたあだ名が『ゴリ』。本名『赤木剛憲』。
晴子のお兄ちゃんなんですけどね。

他にも個性的なチームメイトが登場。

晴子が片思いの相手で桜木が勝手にライバル視している『流川楓』。クール(というかバスケ以外に興味がない)なイケメンで、ファン倶楽部すらある。
また先輩の2年生『宮城リョータ』。一時期けがで離脱し不良になっていた3年『三井寿』。そんな三井、赤木とともに入部時に全国を夢見たもう一人の3年生『小暮』などなど。

その他魅力的なライバルたちも登場しますが、是非作品をご覧ください。

 

6、カペタ Capeta 曽田正人 講談社(月刊マガジン)

主人公『平勝平太(通称カペタ)』が、F1レーサーを目指す物語です。
少年時代にカートレースに出会い、少年時代はカートレースで経験を積み、その後フォーミュラマシンにステップアップしていく、というストーリーです。

作者の曽田正人は、才能のある人の才能が開く過程を描くのが上手いく、読んでいてとてもわくわくします。

カペタは幼いころに母を亡くし、父親との二人暮らしの少年。そんなある日、父親が捨てられていた材料からカートレースのカート作り、カペタに渡しました。カペタはカートの魅力に魅せられ、カートにのめり込んでいきます。そしてどんどん上達していくのでした。

そしてカペタは永遠のライバルともいえる存在に出会います。いや、ライバルとも親友ともいえる存在です。

カペタの前に立ちふさがるのはライバルだけではありません。それは資金難です。
お金のかかるレースの世界で、特に資産家でもないカペタはレースを続けていくこと自体とても難しいという現実が突きつけられます。
カート時代は、父親の勤めている会社の社長がスポンサーになってくれたりして、何とか続けることが出来ました。

モータースポーツは例外なくお金がかかるスポーツであり、そういった事情もきちんと描かれている部分にリアリティーを感じます。

 

7、弱虫ペダル 渡辺航 秋田書店(週刊少年チャンピオン)

自転車が好きな人にはたまらない。
TREKやGIANTなど色々なメーカーの自転車が出てくるのも楽しい。
自転車が好きな人はもちろん、そうでない人も虜にする青春ロードバイク漫画!

主人公『小野田坂道』は小さいころからママチャリで秋葉原通いを続ていた。その距離往復90km。

高校入学後、アニメ・漫画研究部に入ろうとするが、部員数減少のため活動休止中。
そんな時、同級生の『今泉俊輔』が、アニメ・漫画研究部への入部をかけて小野田に自転車勝負を挑むのであった。

それはなぜか?
小野田坂道が入学した総北高校は坂の上にある学校で、小野田はママチャリで上り坂を激走していた(しかも鼻歌交じりに)。それを見た『今泉俊輔』は驚愕、そして勝負したくなったからである。

小野田の武器はハイケイデンス(ペダルを早く回すこと)。高回転でペダルを回せば早く走れるのだが、それには強靭な心肺機能が必要。坂道は幼少期からの秋葉原通いで知らず知らずのうちに鍛えられていたのだ。

はたして勝負のゆくえは・・・?

とまあこんな感じで物語は始まります。

ストーリーの中心はインターハイでのレースになります。1チーム6人のチーム戦で行われます。ツールドフランスなどの実際のプロの自転車レースを、TVなどでご覧になったことがある方はイメージしやすいかもしれません。平坦コースあり、山岳コースありの長距離コースをチームで連携しながらゴールを目指すことになります。

小野田はなにより自転車に乗っていることが楽しくてしょうがない。
それに仲間の期待を背負い、仲間に追いつくために走るとき、その能力は輝きを増す。
そんなキャラクターなので、読んでいて応援したくなりますよ。

8、あさひなぐ  こざき亜衣 小学館(ビックコミックスピリッツ)

 

女子高生、青春なぎなた物語!

主人公『東島旭』は入学した高校、二ツ坂高校で薙刀部に入部する。
あこがれの先輩『宮路真春』、同級生で剣道経験者の『八十村将子』、長身の『紺野さくら』などと共に部活に励むスポーツ漫画。

話の内容としては、結構スポ根的な部分があり、初心者が特訓により徐々に強くなってく当りは、少年漫画のそれである。

ただ、青年誌での連載で、且つ女性作者ということもあり、キャラクターの心理描写や内面の葛藤などの表現は、小年漫画よりも多くなっている。

また、才能が豊と表現される選手はいるものの、特別な天才が登場するわけではない。
主人公の『旭』も人よりも度胸があるなど、強味となる部分はあるものの、スポーツの才能が特別あるというキャラクターではない。試合に負ける時もあるし、練習についていけない時もある。それでも『強くなりたい』という想いと、努力で強くなっていく様は胸が熱くなります。

9、はじめの一歩 森川ジョージ 講談社(週刊少年マガジン)

いじめられっ子の高校生『幕ノ内一歩』はプロボクサー鷹村と出会ったことで、運命が変わり始める。

主人公は『幕ノ内一歩』。いじめられっ子の高校生。河原でいじめられていたところを、プロボクサーの鷹村に助けられ、鴨川ボクシングジムに連れてこられる。
そこで試しにサンドバッグをたたいたことから、一歩のパンチ力が判明。一歩のボクサー人生が始まります。

本作品は、主人公『一歩』と数々のライバルとの激戦だけでなく、先輩の『鷹村』や『青木』『木村』、ライバルの『宮田』『間柴』などの試合も詳細に描かれています。

各キャラクターにスポットがあたるので、物語に膨らみがあります。(長いと言えなくもないのですが・・・)

迫力のあるボクシングシーンは必見です。

また、シリアスなシーンの合間合間に挟まれる、ギャグ的なシーンがとても面白いです。

10、バチバチ  佐藤タカヒロ 秋田書店(週刊少年チャンピオン)

作者急逝のためシリーズは未完となっておりますが、あえてここに入れさせてください。
永遠に完結しないとわかっていても、面白いものは面白い。
それが『バチバチ』です。

相撲漫画になります。
不良少年だった主人公『鮫島鯉太郎』が、不遇の死を遂げた父の元大関・火竜のいた角界に旋風を巻き起こす、大相撲バトル漫画。それが『バチバチ』です。

まず、迫力がすごい。相撲の取組シーンの圧倒的な迫力と熱量。圧倒されます。

次にキャラクター。鯉太郎はもちろん、同部屋の先輩や同期のライバル。特に同期のライバルはそれぞれ色々抱えていたりと、個性的な面々が揃っています。

そんなライバルたちとの激熱な相撲バトルをご一読ください。

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