おすすめ映画 邦画編 その3

映画

39 刑法第三十九条

森田芳光監督による、法廷ミステリー。

雑司ヶ谷に住む若い夫婦『畑田修』と『恵』が刃物で惨殺されるという猟奇的な殺人事件が発生した。逮捕された容疑者は『柴田真樹』といい劇団員である。
柴田は大筋で罪を認めているものの、犯行当時の記憶が無く、殺意を否認。また、突然人が変わったように凶悪に変貌したり、法廷でも突然意味不明の言葉を発するようになる。柴田の国選弁護人に任命された弁護士の『長村時雨』は、柴田の精神鑑定を要請。

精神鑑定人に選任されたのは精神科教授の『藤代実行』。藤代は教え子の『小川香深』に助手を依頼する。鑑定を進めていく中で、柴田にもう一人の人格が現れる。子供のころの父親からの虐待により多重人格症になっていたという。藤代は精神鑑定の結果、柴田は解離性同一性障害(多重人格)で、犯行時は解離状態であり心神喪失状態にあったと鑑定。

日本では刑法第39条により
1、心神喪失者の行為は、罰しない。
2、心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。
とされている。

そう精神喪失状態と鑑定された被告は罪を問われないのである。

しかし香深は藤代とは異なり、柴田が詐病なのではないか?と疑いを持つ。そして香深は検察官の草間に直訴し、柴田の再鑑定の鑑定人となるのだが・・・。

果たして柴田は解離性同一性障害(多重人格)なのか、それとも詐病なのか!?

本作は刑法第39条に焦点をあてた、社会はミステリーと捉えることが出来ます。
問題提起と捉えても良いかもしれませんね。

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