おすすめ映画 邦画編 その2

映画

誘拐

映画脚本コンクール「城戸賞」95年度受賞作品を映画化したもの。
東宝が製作し、1997年6月に公開されました。

誘拐事件がモチーフのミステリー作品。

【あらすじ】
大企業東昭物産の常務『跡宮』が誘拐された。
身代金は3億円。その身代金を大衆が見守る中、運べという前代未聞の誘拐事件が発生。
身代金の重さは約30kg。何十台のテレビとカメラ、そして報道陣が取り囲む中、身代金をもって運ぶのは犯人から指名された東昭開発監査役の『神崎』という男。神崎は必死になって身代金を運ぶも、心筋梗塞の発作で倒れてしまう。

後日、再度犯人から連絡があり今度は東昭銀行専務の『山根』という男が運び役に指名される。しかし山根も途中で力尽いてしまう。犯人のやり方に怒りを感じた警視庁の刑事『津波』が山根の代わりとなり現金を運ぶのだが・・・

前半は動きのある展開が続きます。3億円を持っての身代金受け渡しリレー。多くのエキストラを動員して、報道陣はもとより野次馬など大勢での動きは圧巻。迫力、テンポの良さなどとてもスピード感と緊張感のあるシーンが連続します。
いわば『動』のパートと言えます。

後半は一転、『静』のパートです。なぜ跡宮は誘拐されたのか?なぜ大衆が見守るなか身代金を運ばせたのか?なぜ神崎が、なぜ山根が指名されたのか?など、現場に残された手掛かりを元に事件の真相にしまっていきます。

そして、真実が明らかになった時、そこには悲しき理由と驚くべき結末が待ち受けている。

撮影カメラマンは『鉄道員(ぽっぽや)』などで有名な木村大作。迫力のある映像は圧巻です。
日本映画にしては迫力があるので、日本映画に何か物足りなさを感じている人でも、ご満足いただけるのではないでしょうか。

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